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【整膚美容法】蔡晶先生
〜全身の代謝を促す足の整膚は脂肪太り・水太りの〜
〜解消効果が絶大でやればスリムに一変〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
血流がいいと基礎代謝もアップ
足の整膚を行なえば、全身の血液やリンパ液(細胞から余分な水分や老廃物を運ぶ無色透明の液体)の流れが促されます。そして、足の整膚を行っていると、次第に「ダイエット効果」も現れてきます。
では、なぜダイエット効果が現れるのか、その理由を詳しく説明しましょう。
理由の第一は、代謝(体内で行われる化学反応)がアップすることです。私たちが太る原因は、摂取カロリー(カロリーとはエネルギー量)が消費カロリーを上回っていることにあります。
つまり、私たちが食べたり飲んだりすることで体内に取り込まれるカロリーが、日常生活で消費されるカロリーよりも多くなると、太ってしまうわけです。
カロリーが消費されるには、三つの代謝(体内で行われる化学反応)がかかわります。具体的にいえば、食事をするときに行われる代謝、体を動かすときに行われる代謝、そして体を横にするなど休んでいるときにも行われる代謝の三つです。
三つの代謝のうち、消費カロリーが最も多いのは、休んでいるときにも行われる代謝、つまり「基礎代謝」です。基礎代謝は代謝活動の6割程度を占めており、血流が悪くて体温が低くなれば基礎代謝が低下することが明かになっています。
それを踏まえると、足の整膚で血流が促されれば体温が上昇して基礎代謝もアップしやすくなるといえるのです。
なお、体温が1度C上がると基礎代謝が13%アップする、という報告もあるようです。
ストレスを解消するセロトニンも増やす
理由の第二は、脂肪細胞が小さくなることです。私たちの皮下や内臓の周辺には、脂肪組織があります。脂肪組織には脂肪をため込む性質があり、脂肪を多く蓄積するにつれて脂肪細胞は肥大化します。
すると、脂肪細胞が出す老廃物を受け取って脂肪細胞の肥大化を防いでいるリンパ液の流れが滞ります。その結果、脂肪細胞の肥大化がどんどん進み、太ってしまうのです。
足の整膚を行なえば、皮下にある脂肪細胞と脂肪細胞の間が広がってリンパ液の流れが促されます。その結果、脂肪細胞の老廃物が除かれて脂肪細胞は小さくなり、全身が痩せてくると考えられます。
ちなみに、お腹つまみをやれば内臓の周辺にある脂肪細胞も同様に小さくなってきます。
理由の第三は、肥満の原因にもなるストレスが解消しやすくなることです。
足の整膚は、基本的に「肌を1〜2秒引っ張って離す」というリズミカルな動作を繰り返します。このリズミカルな動作により、心を安定させてストレスを解消するセロトニンという脳の神経伝達物質が増えます。
ストレスは、食べ過ぎなどを招いて体脂肪を増やす一因になります。そのため、ストレス解消に役立つセロトニン増やしもダイエットを成功に導く重要なカギとなるでしょう。
以上のことから、足の整膚を行なえば、まるで「痩せるスイッチが入った」ように、痩せる体質に一変し、脂肪太りが解消しやすくなるのです。
脂肪太りだけではありません。足の整膚は、水太りの解消にも大いに役立ちます。
水太りとは、リンパ液の流れが悪く、体がブヨブヨとむくんだ状態をいいます。足の整膚を行なえば、リンパ液の流れが強く促されるので、水太りのむくんだ体もスッキリしていきます。
早い人なら1ヵ月で3〜4`痩せる
私は、足の整膚など肌を整膚する健康法を指導する整膚学園で授業を行っています。
授業で、足の整膚をはじめ、お腹の整膚やあごの整膚を指導すると、早い人なら1ヵ月ほどで体重が3〜4`痩せてきて、スリムな体型になります。
リンパ液の流れが悪い水太りの人の場合は、ダイエット効果が極めて大きく、1回の授業でウエストが5、6a細くなった人もいました。
また、私自身、足の整膚やお腹の整膚を20年以上も行っています。現在、私は50歳で、体重は20代のころとほとんど変わっていません。顔を含めて全身の体型は、20代のころよりも、むしろ引き締まってシャープになっています。
皆さんも、ぜひ、足の整膚によるダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p42,43
〜足の整膚とともに下腹や腕も整膚すれば〜
〜念願の部分痩せたでき、ウエストも二の腕もほっそり〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
痩せたいところを整膚すればいい
重力の影響で滞りがちな下半身の血液やリンパ液(細胞から余分な水分や老廃物を運ぶ無色透明の液体)の流れを強く促すためには、足の整膚が効果的です。
とはいえ、あごや二の腕、ウエストなど部分的にほっそりさせたいと願う人もいるでしょう。そうした部分やせを実現するには、足の整膚とともに、部分的な整膚をやって欲しいものです。
痩せたいところの肌を整膚すれば、そこにある皮下脂肪の脂肪細胞が小さくなって、ほっそりしてくるでしょう。そうした部分痩せを実現するには、足の整膚とともに、ここで紹介する部分的な整膚をやってほしいものです。
痩せたいところの肌を整膚すれば、そこにある皮下脂肪の脂肪細胞が小さくなって、ほっそりしてくるでしょう。
ここで紹介するのは二重あご解消に役立つ「あごの整膚」、二の腕のたるみ解消に役立つ「腕の整膚」、ウエスト太り解消に役立つ「お腹つまみ」の三つです。ヒップアップや脚痩せを願う人は、足の整膚をやっていれば自然に実現するでしょう。
皮膚を引っぱったままもとに戻す
基本的には、肌がタプタプとたるんでいるところを深くつまみますが、できるだけ指に力を入れずに優しくつまみます。特に、顔は皮膚が薄いので、あごの整膚を行うときは肌を軽くつまむ程度にしてください。なお、腹つまみの腹部の6ヵ所だけは、両手でつまみます。
肌をつまんで引っぱるときも優しく引っぱります。決して強く引っぱってはいけません。
また、肌を戻すときは、引っぱった状態からパッと手を離さないようにします。引っぱった肌はつまんだまま、もとに戻すようにしてください。体力に合わせて毎日行ってください。そうすれば、念願の部分痩せに成功するでしょう。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p44,45
〜足に加え顔も整膚すれば肌のすみずみに血液が届き〜
〜若いころの素肌の弾力とうるおいが回復すると人気〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
肌の血流の悪化で肌トラブルが多発
整膚を行なえば、全身に起こるさまざまな不調を好転させることができます。
足の整膚を顔や首にも行えば、顔の血流がアップして、シミやシワ、タルミ、毛穴の目立ち、肌のカサツキなど、様々な肌のトラブルが気になるものです。毎日、鏡を見るたびに、記憶の中の若いころの自分と比較して、ついため息をついてしまうという人も決して少なくはないでしょう。
こうした年齢とともに増える肌のトラブルには、加齢による肌の老化だけでなく、紫外線やストレス、乾燥、食生活の乱れといった、さまざまな要因が影響しているとされています。中でも、肌のトラブルを招く大きな要因の一つと考えられるが、肌の奥に広がる毛細血管の血流の悪化です。
血液は肌細胞に酸素や栄養を届ける
私たちの肌は、肌の新陳代謝(古いものが新しく生まれ変わること)、つまり肌のターンオーバーを繰り返しており、定期的に新しい肌細胞に生まれ変わっています。
肌の新陳代謝が正常に行われるためには、肌細胞に新鮮な酸素と栄養を十分に送り届ける必要があります。肌細胞に新鮮な酸素と栄養を送り届けているのが、肌の奥、くわしくいえば表皮の下の真皮に広がっている毛細血管の血液です。
ちなみに毛細血管の血液は、肌細胞に酸素と栄養を送り届けるだけではありません。酸素と栄養を供給するとともに、肌細胞にたまっている不要な老廃物や二酸化炭素を受け取って、そこから除去する役割も担っています。
ところが、なんらかの理由で肌の血液が悪くなると、肌細胞では酸素や栄養が不足し、不要な老廃物や二酸化炭素がとどまってしまうことになります。すると、新陳代謝がうまく行われずに、古い肌細胞が新しい肌細胞へと生まれ変われにくくなります。
その結果、肌の弾力性や潤いが失われて、シミやシワ、タルミといった、様々な肌のトラブルを引き起こしてしまうのです。
約5分後には皮膚の温度が上昇
裏を返せば、様々な肌のトラブルを防ぎ、美肌スイッチをオンにするためには、肌の毛細血管の血流を促して、新陳代謝を正常に戻すことが重要であるといえます。そして、その方法として大変有効なのが「顔の整膚」というわけです。
顔の皮膚を軽く引っ張ると、その陰圧力(引っ張られる力)によって肌の毛細血管が刺激されて、血流がぐんと促されます。すると、肌のすみずみにまで新鮮な血液が行き届き、肌細胞に酸素や栄養がドッと送られるようになります。
そうして、引っ張った皮膚からゆっくりと指を離すと、元に戻ろうとする圧力で、その部位の血液が一気に押し出されます。そのさい、血液とともに、肌細胞にたまっている老廃物や二酸化炭素も一緒に洗い流されるのです。
顔の整膚を行なうと、その場で、顔がポカポカと温かくなってくることが実感できるでしょう。
実際、中国西安医科大学(現在は西安交通大学)が行った研究があります。この研究では、整膚を行なったところ、約5分後に皮膚の温度が2度C上昇し、しかも、この状態が30分以上も続いていたことが確認されています。
顔の整膚は、荒れた土地を耕して、肥えた畑を作るのに似ています。顔の整膚を毎日繰り返し行えば、肌の乱れた新陳代謝がしだいに回復していき、それに伴って若いころの素肌の弾力と潤いが戻って、シミやシワ、タルミなどの肌のトラブルも改善していくことが期待できるでしょう。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p48,49
〜気になる目尻・眉間のシワやほうれい線〜
〜シミ、タルミも薄れる顔の整膚のやり方〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
ほうれい線ではシワの周囲を引っ張る
顔の整膚と足の整膚とは基本的には同様です。2秒かけて皮膚をやさしく引っ張り、また2秒かけてゆっくりと戻すというリズムで行います。
なお、目尻のシワやほうれい線への整膚では、少し異なったやり方も用います。これらの部位では、肌を整膚することに加え、シワを伸ばすようにしてシワの周囲を指で軽く引っ張ることも行ってください。
シミを招く横向き寝はさけよう
顔の整膚を行う際に一番注意してほしい点は、できるだけ軽く優しい力で整膚するようにするということです。
顔の皮膚は体のほかの部分に比べて薄いため、決してつねったり強く引っ張ったりしてはいけません。特に目のまわりの皮膚は非常に薄いので、細心の注意を払って行ってください。
シミやシワはいったんできると決して消えないと考えている人は多いでしょう。しかし、顔の整膚を毎日続けているうちに、シミやシワが薄くなったと感じる人は多いのです。
顔の整膚は、1日に3〜4セット行いましょう。そうすれば、やがて肌の若返りが実感できるはずです。
ちなみに、横向きの姿勢で寝ると、ほおなどの肌が圧迫されてシミができやすくなります。横向きの姿勢ではなく、あおむけで眠ることが大切です。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p50〜52
〜整膚を頭皮に行えば毛母細胞が活性化し〜
〜薄毛の改善や白髪の減少など喜びの声が多数〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
毛母細胞が分裂して髪が作られる
美容のために行う整膚の効果は、シミやシワなどの肌のトラブルの改善にとどまりません。整膚を頭皮に行えば、男性はもちろん、女性にも気にする人が多い薄毛や白髪などの髪のトラブルの改善に大いに役立ちます。
というのも、薄毛や白髪の発生にも頭皮の血流不足が大きく影響しているからです。
髪の根もとの部分には毛乳頭と呼ばれる組織があり、その周囲には毛母細胞が密集しています。毛乳頭は、頭皮の毛細血管を流れる血液から酸素や栄養を受け取って、毛母細胞の細胞分裂を促します。こうして毛母細胞が分裂を繰り返すことで、角質化して髪となるのです。
実は、作られたばかりの髪は白色をしています。毛乳頭のすぐそばにあるメラノサイトという細胞から色素を取り込んで、髪は黒くなるのです。
喜びの声が多数寄せられた
しかし、加齢やストレスで頭皮の毛細血管の血流が滞ると髪の再生力が低下し、成長途中の髪が抜け落ちたり、髪成長速度が遅くなったりします。これが、薄毛を招く原因の一つと考えられています。
血流が滞るとメラノサイトの働きも低下し、色素がうまく作られずに髪が白いまま成長し、白髪を招いてしまうのです。
毛母細胞の働きを回復させて髪の若返りを図るために、頭皮の血流を促す「頭皮の整膚」を行うといいでしょう。
頭皮の整膚を実践した人からは「しっかりした髪が生えてきた」「髪が以前より黒くなった」といった喜びの声が数多く寄せられています。髪のトラブルに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p53
〜肌をつまんで22年の50歳の私は〜
〜シミ・タルミ・クスミと無縁で髪も染めずに黒々〜
NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長・世界整膚連盟整膚美容師会会長 蔡 晶
年齢をいうと驚かれることが多い
私が整膚の第一人者である整膚学園学長の徐堅先生に出会ったのは1993年、中国でのことでした。先生が提唱する整膚の理論に強い感銘を受けた私は、その翌年、日本の大学に留学するとともに徐先生のもとで整膚を学び、すでに講師となってから22年経ちました。
その間ずっと私は、顔を含めた全身の整膚の実践を欠かしたことはありません。おかげで、肌のシミやタルミ、クスミとも無縁で過ごせています。
現在の年齢は50歳ですが、ありがたいことに30代と間違えられることも少なくありません。講師として教壇に立った時生徒さんたちに年齢を伝えると、驚かれることもよくあります。
髪についても、年齢のわりに量が多くて黒く、カラーリングをしたことはあるものの、白髪染めを使ったことは一度もありません。こうしたことも、実年齢よりも若い年齢に見てもらえている理由になっているのかもしれません。
顔の整膚で視力も向上した
私は毎日、朝と晩の洗顔後に顔の整膚を行うようにしています。まず、シワが現れやすい目のまわりを集中して整膚します。それから眉間やほうれい線、ほお、アゴなどの顔全体と首の整膚を行っていきます。これらの整膚にかける時間は、
3分程度でしょうか。最後に両手の指を立てて、髪の生え際から髪の流れに逆らい、頭頂部に向かって頭皮の刺激を行います。
顔の整膚を行うとすぐに、むくみが取れて顔が引き締まるのが感じられます。顔の輪郭のタルミや二重アゴを防いで、すっきりとしたフェイスラインを保てているのも肌の整膚による効果だと感じています。
肌の整膚を行っていると、毛穴がキュッと閉じて肌のキメも整い、化粧ののりがよくなるようにも感じられます。整膚を行ってから化粧をすれば、暑い季節でも化粧くずれしにくいので、こまめに化粧直しをする必要がなくなります。
思わぬ効果としては、私が学生のころから悩んでいた近視がよくなったことです。学生時代は視力が0.6〜0.7程度しかなかったのですが、現在の視力は両目とも1.5と視力がよくなっているのです。肌の整膚のおかげで目の周囲の血流を促していたおかげかもしれません。
顔の整膚は、行ったその場で顔がポカポカし、心地よさと美肌効果を実感できることも多いですが、大切なのは継続して行うことです。皆さんも、マイナス5歳肌の若々しさを保つために、ぜひ顔の整膚を続けてください。
引用;平成30年8月1日発行
わかさ夢MOOK 「足をつまむと病気が治る!美人になる!」 p54
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