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【助健容】医師の先生方


〜第二の心臓ふくらはぎを刺激して血液やリンパの流れを〜

〜促し高血圧を改善に導く超簡単体操[助健容]〜

               宮田医院(整形外科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科)院長 宮田 重樹

ふくらはぎは循環を促す最大の動力源

 高血圧を改善するには、血液だけでなく、リンパ液の流れもよくして全身の血流を促すことが大切です。
 血液は、心臓から動脈を経由して全身の細胞へと送られたあと、静脈とリンパ管を通って再び心臓に戻ります。あまり知られてないかもしれませんが、心臓に還流する血液の半分が、リンパ管を通って戻ってくるのです。
 このとき、下半身の静脈血やリンパ液は重力に逆らって流れなくてはなりません。それをサポートしているのが足の筋肉群です。
 筋肉が収縮と弛緩をくり返すことで、心臓のポンプのように働くのです。中でも、ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」ともいわれる最大の動力源なので、ふくらはぎをよく動かせば、全身の循環がスムーズになります。
 そこで、おすすめしたいのが、愛知県名古屋市にある助健塾ルーセント運動型通所サービス(ルーセントタワー医療モール内にて開設)で行われている「助健容」です。
 助健容とは、整膚学園(名古屋市)の徐堅学長の監修、指導のもと、蔡晶先生(NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長)が、中高年の健康と美容のために考案した体操で、深い呼吸をしながら、ゆっくり体を動かす新しい運動法です。

ゆっくり動いてしっかり呼吸する  助健容では、ゆっくりとした動きを継続して行います。こうすると、ふくらはぎのポンプ作用が効率よく働くので、高い血圧の改善に効果を発揮します。
 動きが激しすぎるとポンプが空打ち状態になりますし、逆に、ストレッチのように静かすぎてもポンプがうまく働きません。循環を促すには、「ゆっくり動く」がポイントなのです。
 また、助健容でしっかり深く呼吸をしながら体を動かすと、自律神経(自分の意志とは無関係に血管や内臓を支配する神経)が整います。副交感神経が刺激され心身がリラックスするという点でも、血圧を低く安定させると考えられます。
 さらに、しっかりした呼吸には、胸郭(背骨、肋骨、肩甲骨などの関節)柔軟にし、体幹を鍛える効果も期待できるので、体力や筋力が弱った80代90代の高齢者に最適な運動といえるでしょう。
 なお、助健容は整膚と合わせて行うとより効果的です。特に、リンパ液の流れを改善するには、整膚と助健容は最高の組み合わせです。
 それは、整膚によって細胞間にたまった組織間液を毛細リンパ管に引き込み、助健容によって、引き込まれた組織間液を心臓へ向かって押し流す、というしくみになるからです。
 助健容には、さまざまな動きがあります。ぜひ、試してみてください。

   引用;令和31年7月1日発行 わかさp12,13




〜要介護度2がとれた!200_の高血圧が130_台〜

〜足、腰の弱い人にも効果絶大ののんびり体操が注目〜

                              北里クリニック理事長 外科医 船橋 重喜

高齢でも簡単にできて介護予防に役立つ

 日本は世界有数の長寿国ですが、一方で、高齢化に伴って要介護状態になる人が増加しています。  こうした事態を未然に防ぐため、近年、介護予防の重要性が注目されています。介護予防とは、65歳以上の高齢者が、今後介護が必要な状態にならないようにすること、 また、すでに介護を必要としている高齢者を、それ以上悪化させないよう回復を図ることです。
 その取り組みの一環として、2015年の介護保険法の改正で「介護予防・日常生活支援総合事業」が創設されました。これにより、要支援者、及び65歳以上の介護保険加入者で、 記入したチェックリストにもとづき対象者と判定された人が、各市区町村が行う予防介護のためのさまざまなサービスを受けられるようになったのです。
 愛知県名古屋市では、2017年6月に「運動型通所サービス」という名称で、健康増進のための運動を指導するサービスが始まりました。
 その中で、私は名古屋市にある、助健塾ルーセント運動型通所サービス(ルーセントタワー医療モール内にて開設)で行っている「助健容」に注目しています。
 助健容とは、名古屋市の整膚学園学長・徐堅先生が監修と指導を行い、蔡晶先生(NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長)が中高年の健康と美容のために作られたた体操で、深い呼吸をしながらゆっくり体を動かす新しい運動法です。
 実は、この体操を行っている高齢者の人たちから、「体が温かくなり、軽くなる」「高血圧が改善した」「血糖値が下がった」「関節の痛みがとれた」といった声が多数聞かれるようになったのです。
 中には、「200_近かった高血圧が130_台に下がった」「夫の要介護度2が解除された」などという報告もありました。
 助健容は、ウォーキングやジョギングのように息が上がったり、腹筋やスクワットのように筋肉を酷使したりする激しい運動ではないので、体力のない人、 足腰に痛みを抱えている人でも無理なくのんびり行えます。やり方もシンプルで覚えやすく、毎日の運動習慣として取り入れやすいのです。

深い呼吸で自律神経が整う

 医師の私から見て、助健容には2つの優れた特徴があると思います。
 1つめは、ゆっくりと体全体をバランスよく伸ばしたりねじったりする動作をするので、筋肉がほどよく緩み、滞っていた血流が促されることです。助健容を続けていくうちに、関節の可動域も徐々に広がって、動作がスムーズになってきます。
 助健容は、日常生活であまり使わない筋肉もしっかり動かします。現代社会は便利なあまり、動かさなくなった筋肉がたくさんあります。そうした衰えた筋肉の運動不足を解消して、体を若返らせるのに助健容が大いに役立つのです。
 2つめは、深い呼吸をしながら運動するので、自律神経(自分の意志とは無関係に血管や内臓の働きを支配する神経)の乱れを整えられることです。
 特に、息をゆっくり吐くことで、副交感神経(心身をリラックスさせる神経)が刺激され、血管が拡張して血流が促されます。また、深い呼吸をくり返すと、肺の機能も高まって、全身の血流がよくなるので、高血圧や高血糖・高脂血など血液・血管の病気の改善にもつながるでしょう。
 今後、さらに高齢者が増えていくことを考えると、単に長生きするだけでなく、元気で自立した生活を送れるよう、1人1人が介護予防を意識して早めの対策をうっておく必要があります。その1つの手段として、ぜひ、助健容を試してみてはいかがでしょうか。

引用;平成31年4月1日発行 わかさ p52,53










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